2024-12-03
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世間への浸透が期待される共生型サービス

共生型サービスは、高齢者と障害者の垣根を取り払い、双方に同一のケアを提供するサービスです。こちらのサービスは障害者ヘルパーも高齢者ケアに携わることができるため、人材不足が叫ばれる介護職問題が解消できるというメリットがあります。
また、高齢者と障害児が同じ施設で過ごすことによって、違う年代の方とコミュニケーションを取ることができるというメリットも挙げられます。異なる世代間と交流を図ることで、より社会性を保った状態で施設内での生活を送ることができるのです。
共生型サービスは2018年の4月にスタートしました。まだ広まっていない部分もあり、今後のさらなる浸透が期待されているサービスです。しかし、このサービスが始まることによって、メリットだけではなくデメリットが生じているのも現状です。
施設で働く介護職員の視点によるデメリットとしては、自身が思うケアと異なるものであっても提供していく必要があることです。高齢者ケアを専門にしていた介護職員は、障害者、障害児に対してケアを提供する必要が生じてきますし、その逆もまた然りということです。
共生型サービスでは、ケアを提供する側が、本来望んでいない対象者へケアを提供する必要があります。さらに、今までの知識以外の専門性を求められることもあるため、介護職員の負担がさらに増加するのではないかとの懸念の声も出ています。
このサービスはまだ世間に浸透しきれていないのが現状ですが、これから制度がより整えられていく中で、ケアを提供する側も受ける側も笑顔になるための環境作りが進められています。世代や立場を超えて幸せをもたらす場であることが共生型サービスの魅力であり、デメリットを抑えていく取り組みが求められているのです。